
先日、RheaVita社 CEOのThomas De Beer氏よりRheaLyo™システムで ”スピン凍結乾燥”処理されたマンニトールのバイアル瓶サンプルをいただきました。
下記動画では、バイアル瓶を底部から観察した画像と、底部からライトを照射した様子がご覧いただけます。
従来の凍結乾燥ケーキと比較すると、”スピン凍結乾燥”では生成物がバイアルの内壁に沿って薄く均一に広がっている点が大きな特長です。
この特性により:
・バイアル瓶内部の目視観察が容易になり、将来的には、AIによる外観検査の応用も期待できる。
・再構成(リコンスティテューション)が容易になる。
・高濃度タンパク質を再構成する際にも、従来の乾燥ケーキに比べてゲル化が抑制される。
といったメリットが期待できます。
さらに、スピン凍結乾燥技術は、1本から複数本単位のバイアル瓶で処理できるため、製品間のバラツキを抑えつつ、生産効率の向上を実現します。
また、従来のバッチ式凍結乾燥では困難であった結晶化速度の制御も、スピン凍結乾燥により精密に行えるようになり、製品品質の安定性と再現性が大きく向上します。
このように、スピン凍結乾燥は品質と生産性を両立させる次世代生産技術として、今後の応用が大いに期待されます。
こちらも併せてご覧ください。
RheaLyo™でスピン凍結乾燥されたバイアル瓶の外観動画です。
ぜひ実証試験に関するフライヤーもご覧ください。