RheaVita
RheaLyo™バイオ医薬品用スピンフリーズドライシステム
シングルバイアル連続凍結乾燥システム
シングルバイアル連続凍結乾燥システム(SVU)は、RheaVita連続凍結乾燥技術に基づく研究開発用として特別に設計しています。本装置は、連続生産ラインの処理条件を再現することで、非常に限られた量の製品を使用して迅速な製剤およびプロセス開発・最適化を実行できます。
プロセスは非常に高速(バッチ凍結乾燥の40倍以上)で、単一バイアル連続凍結乾燥システムは、最小限のAPIの消費で様々なプロセスおよび製剤パラメータが重要品質特性に及ぼす影響を迅速に評価するできます。
1日で、多くの異なる製剤およびプロセス変数を評価、およびスクリーニンできます。
さらに基本的な原理に基づいたプロセスモデルのソフトウェアツールも利用可能で、迅速な製剤化とプロセス開発をサポートします。単一バイアル連続凍結乾燥システムを使用して最適化されたプロセスは、GMP連続生産ラインで直接再現することができます。スケールアップの問題がありません。
RheaVita連続凍結乾燥技術による生産能力の拡張は、ナンバリングアップの原理に基づいています。並列ラインや乾燥モジュールの追加でスケールアウトが可能です。
生産量に向けスケールアップ(単一システムの強化)を考慮する必要がないため、迅速な処方およびプロセス開発の機会が得られ、市場投入までの時間が短縮されます。

スピン凍結乾燥技術の利点
時間と費用の削減
・より迅速なプロセス:数日ではなく数時間で・製剤研究の加速
・後期の開発段階における大幅なコスト削減:スケールアップではなくスケールアウト
・製造:再検証のための大量消費は不要
・製造上のボトルネックなし
・小型設備でクリーンルームスペースを節約:設備投資と運用コストの削減
・大量ロットの損失リスクゼロ
・切り替え時間の短縮


品質の向上
・結晶生成のための柔軟な凍結速度 マイナス50℃/min・1回分の投与量レベルでのプロセス管理
・シングルバイアル単位でリアルタイムプロセスモニタリング、バッチ内のばらつきなし
・バッチ間のばらつきなし
・臨床試験用および市販用バッチと同等の前臨床用材料
柔軟性の向上
・幅広い化合物に対応可能
・柔軟な生産量・連続製造の上流および下流工程との互換性

スピン凍結乾燥の仕組み
スピン凍結乾燥は、従来のバッチ凍結乾燥と異なり、個々のバイアルレベルでリアルタイムのモニタリングと制御が可能な革新的な技術です。
液体製剤が充填されたバイアル瓶を低温ガス流を吹き付けながら高速回転させることで、バイアル瓶の内壁に薄く均一な製品層を形成します。これにより、凍結プロセスを加速し、製品層の厚さを均一化させ、乾燥工程の効率を向上させます。
右の動画は”スピン凍結”工程をサーモカメラで録画した様子です。
このRheaVita技術を活用し、ADCs、AAVs、mRNA LNP、バクテリオファージ、mAbs、プロテイン、ペプチド製剤など様々なバイオ医薬品を凍結乾燥処理することが可能です。