
抗生物質耐性(AMR)は、21世紀の医療課題の一つとして世界中で注目を集めています。
この問題に対する有望な解決策の一つが「ファージ療法」です。しかし、ファージを医療現場で活用するには、再現性のあるスケーラブルな製造とGMP(医薬品製造における適正製造基準)への準拠が求められます。
この課題に対し、Cellexusのバイオリアクター「CellMaker」が大きな役割を果たしています。中でも注目したいのは、再現性の高い大規模ファージ生産に向けて、着実に成果を上げている点です。研究では、Cellexus社のCellMakerバイオリアクターを活用し、5mLスケールから8Lスケールへのスムーズな移行、条件最適化、そしてGMP対応施設での展開を見据えたプロセス設計が進められています。
さらに、英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)と連携し、ファージの標準プロトコル開発もスタート。MHRAでもCellMakerを導入し、同様の条件下でファージを生産できるようになっており、これは臨床応用に向けた前進と言えるでしょう。
英国レスター大学 Andy Millard氏のインタビューより
Cellexusは、University of LeicesterのAndy Millard氏にお話を伺いました。
同大学では、バクテリオファージの製造研究にCellMakerを活用しています。
Millard氏は次のように語っています:
最終的には、ファージを治療薬として使用することが目標です。そのためにはGMPが必須です。Cellexusのシステムは、GMPに対応できる形でロックダウン(制御・一貫管理)できる点が大きなメリットです。
CellMakerの導入により、研究段階から臨床試験へのスムーズなスケールアップが可能となり、ファージ療法実用化への大きな一歩を踏み出しています。
インタビュー動画はこちらからご覧いただけます
バクテリオファージの可能性と、それを支える製造技術の未来にご興味がある方は、ぜひご覧ください。
詳細については、ウェブサイトもご参照ください。