ケーススタディ：Cellexus CellMakerでのバクテリオファージ増幅結果

CellMakerバイオリアクターシステムは、バクテリオファージ増幅の主要な応用の1つとして広く使用されています。

当社はこれまでに多数の企業と協力しており、ここでは、ファージ増幅に成功した事例をご紹介いたします。

事例 1
Cellexusは、細菌感染症に対するコスト効率の高い治療法を提供する臨床段階の企業に対してデモンストレーションを実施しました。 pHや溶存酸素のモニタリングは重要なポイントではなかったため、 CellMaker Regular 8Lを使用して同社の独自ファージの増幅を試みました。滅菌済みのTSB培地4リットルをバイオリアクターに導入し、温度が設定温度に達した後に大腸菌(E. coli)20mLを接種しました。
ファージは85分後(緑色で表示)に導入されましたが、成長期は105分まで続きました。この時点以降、OD値が急激に減少し、溶液は透明になりました。生成物は超遠心分離および0.2μmフィルターを用いて精製され、最終的なファージ濃度は2 x 1010 PFU/mLとなりました。これは初回試験として有望な結果であり、消泡剤の添加やプロセスの最適化により、さらに高い収量が期待されます。 CellMakerは、このバイオテクノロジー企業に対して、迅速かつ低コストで効果的にファージを製造する方法を提供しました。